2015年1月29日木曜日

西中国地区信徒大会「るうてる秋の大会」を終えて

日本福音ルーテル教会は、地区という区分けがある。
私が遣わされている下関・厚狭教会は、西中国地区という地区に属している。
地域的には山口県の3教会(厚狭、下関、宇部)、1教会(シオン教会)のうちの3礼拝所(徳山、防府、柳井)と島根県にある2礼拝所(六日市、益田)の4つの教会から成る。

タイトルにある「るうてる秋の大会」とは、この西中国地区の各地にある教会の信徒がともどもに集い交わりの時を持つ大切な時と場所として守られてきた。
以前は、春にも行われていたが、負担を考慮して秋の秋分の日に合わせて開催されている。

今年も多くの方々が集い、一緒に交わりを深めた。
普段は、遠く離れている(山口県は意外と広い)各教会の信徒と顔と顔を合わせてお会いする少ない機会である。
今年は、礼拝と各教会による出し物の発表による交わりとなった。
私自身は非常に楽しめた日であった。

礼拝で、御ことばと聖餐の恵みを共に分かち合い、信仰の絆を神によって深められ、午後からのプログラムでは、殆どの教会が歌による出し物であったが、各教会、礼拝所ともそれぞれに個性が出たものとなった。

しかし、率直なことを述べるならば、青年と中間層が居ない。
私が今年で29歳である。子どもを抜く信徒の中で一番若い。
地方における少子高齢化が如実にこういった集いの構成にも表れる。
山口県における高齢化率は著しく高い。47都道府県中で一けた台のランキングだ。
島根県に至っては、全国2位の高齢化率である。

自分自身は、牧師になった当初、青年伝道こそがこれからの教会に大切だという情熱を持っていた。
しかし、地方の教会に遣わされ目の当たりにする現状は、高齢化社会の波が「さざ波」ではなく、「大波」のように教会にも押し寄せているという現状である。
もちろん、青年伝道の情熱が冷めたわけではない。
しかし、伝道の業を一面的に見るのではなく、自分が置かれている社会の中に在って、この社会にどのように神の御ことばを宣べ伝え、多くの人々が導くことができるのかと考えるともっと伝道という事がらも多面的にとらえる必要をヒシヒシと感じざるを得ない。

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